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​ご 挨 拶

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一般社団法人みやざき公共・協働研究会代表理事

宮崎大学名誉教授

原 田 隆 典

 人間の生命と生存、いかに生きるか。「生と死」は人類が始まって以来のテーマでしょう。戦争を体験した人の多くは「食べられるだけで幸せ」といいます。これには賛同します。

 しかし、先人の知恵と努力と犠牲によって、現代の私達は、肉体的生存に必要な「衣・食・住」が満たされ、「医療・エネルギー・情報」、さらには、「健全な精神」に必要な「心の有り様」を含めた生存安全・安心保障の充実を目指すという、それなりに豊かな時代に暮らしています。

   この豊かな時代を次世代に繋げるためには、ひとりや家族ができること(自助)、地域や組織ができること(共助)、国や自治体ができること(公助)を考えて、実践・失敗を繰り返し進むことでしょう。最近の識者は、「持続可能」という言葉を好んで使いますが、「生存」という言葉の方が、活力があり主体的なので、私は好きです。これからの世界は大きく変革していくと思いますが、このような動乱の時代には、理論より実践が大事だと歴史も教えています。

 私は、以下に短く紹介する賢人の言葉を参考にし、「幸せな人生とは?」を考え、ひとりでできることをするのが好きでありながらも、同じ目標に情熱を持って取り組むことができる人達と協働することの大切さも理解しています。

 「みやざき公共・協働研究会」は、「宮崎県に住む人の幸せのために」という同じ志と情熱を持つ人達とともに、自分たちにできる自助・共助の実践を通して、課題や問題を整理しながら、地方自治体と連携して、宮崎県の安全・安心保障に必要な各種事業を展開している一般社団法人です(目的や事業内容はホームページ参照)。

 「幸せな人生」への普遍的な定義はひとりひとり違うことでしょう。ある長老に、「楽しく生きるとは?」と問いかけると、「苦しいことや苦労するという経験を厭わないこと」と答えます。その答えの意味は、「人生を振り返った時、苦しいことや苦労の連続でも、自分が決めた目標や、たとえ人から与えられた仕事でも、それが達成されたときの喜びの一瞬一瞬の記憶が、いまでも鮮明に残っているから」ということだそうです。
 また、江戸幕府末期の長州藩で活躍した、吉田松陰の弟子のひとりである高杉晋作は、「おもしろき、こともなき世を、おもしろく」と詠い、主体的に動乱期を駆け抜けています。 

 現代の状況を思想家の内田樹氏は、「サル化する世界」の著書で「今さえよければいい、自分さえよければいいというサル化」が蔓延していると指摘していますが、そうでない人も大勢います。たとえば、40年位前、ノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈氏は、「現在の延長線上に未来を考えるのが一般的な人だが、科学と技術の革新で未来は変わる」という旨を伝え、そのような人を増やすことを熱望しています。また、「トヨタ自動車アニュアルレポート2017トヨタ自動車社長のメッセージ」の中で、豊田章男氏は、「次世代を担うのは世の中をもっと良くしたいという情熱に勝る者だ。未来は決して自分たちだけで創れるものではない。『同志』が必要だということも深く理解している。物事を対立の軸でとらえるのではなく、新しい仲間を広く求め、情熱を持って未来を創造していきたい」と力説しています。

 以上のように刺激を受けた賢人の言葉を引用させていただきながら、みやざき公共協働研究会の「宮崎県に住む人の幸せのために、自治体と連携して自助・共助の実践」という背景をお知らせし、記載させていただきました。引き続き皆様の活発なご参加とご支援をお願いする次第です。

​​団 体 概 要

この法人は、宮崎県内の企業、団体、個人等の協働のもと地域課題を解決する社会貢献的事業の育成、新しい公共に関する有益な調査研究や、情報提供により地域社会の健全な発展に寄与し、併せて県全体の課題解決及び総合的発展に資することを目的として、次の事業を行います。

1.宮崎県の地域課題を解決する社会貢献的事業および人材を育成すること。

2.宮崎県の地域力向上に関する調査研究を行うこと。

3.インターネット、情報誌等のメディアを利用し、調査研究成果、社会貢献事業等に関する情報を広く発
 信し、
地域活性化を支援すること。

4.地域力向上に関するビジョンやプランなどをまとめ、国、県、市町村その他各界に対して提言をすること。

5.講演会、研究会等を開催すること。

6.情報交換会、親睦会、視察会等を開催すること。

7.前各号に掲げる事業に附帯または関連する事業

名    称:一般社団法人みやざき公共・協働研究会
主たる事業所:宮崎市橘通西五丁目6番57号

電    話: 0985−55−0500
設立年月日 :平成22年8月13日

(役  員)
代表理事:原田隆典
理事:飯田三和
理事:小川 猛
理事:出水和子
理事:濱門康三郎
監事:黒岩雄二

事 業 内 容

​地域社会の発展のために

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​​業務概要

(1)多様な主体のマッチンクによる社会貢献事業育成
(2)企業とNPOと行政の協働関係構築支援
(3)多様な主体の持続可能な関係性の構築
(4)企業の社会的価値を高める戦発づくり
(5)NPOの起業支援
(6)ソーシャル・ヒジネスモテルの支援

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​​具体的内容

・各種研修会の企画・開催
・団体設立・運営なとに関する相談
・調査・研究・コンサルティング
・災害支援や防災に関する相談
・事業継続計画(BCP)に関する相談

・CSRモデルのご提案

​・ITを利用した仕組みづくり

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